(1)酒米大山のふもと、自然豊かな地で、農家の愛情をいっぱい受け、すくすくと育ったお米。ていねいに玄米まで処理されます。(2)精米当蔵では自家製米で、お米ごとにゆっくりと時間をかけて磨かれます。精米したては熱を持ち、乾燥しているので、約2週間ゆっくりと温度を下げて水分をもどします。(3)洗米10℃ぴったりに温度調整した水で、お米の糠を洗い流し、水を吸わせていきます。毎回10℃することで、微妙な水分調整を秒単位で変えることが可能です。予定まで水を吸わせたら素早く水気を切ります。(4)蒸米前日に洗い、吸水したお米は甑(こしき)という大きな蒸し器で約1時間蒸すと、ツヤツヤな蒸米となります。(5)麴冷ました蒸米にもやし(麹菌の胞子)をふりかけて、約48時間ていねいに温度の調節や手入れをすると真っ白な麹になります。(6)酒母酒母はまさにお酒の母で、アルコール発酵するための清酒酵母をしっかりと増やすためちいさな仕込みです。ここで良質な酵母を増やすことで発酵具合やお酒の香りがより良いものになります。(7)醪出来上がった酒母に仕込水・麹・蒸米を混ぜ合わせることを仕込みと言います。粉に仕込みを3回繰り返して(三段仕込)、約25日間成分分析や温度管理をし、目的の酒質になるように発酵させていきます。(8)上槽(じょうそう)発酵し終わった醪(もろみ)を搾り機に通すことで、お酒と酒粕に分けられます。搾られたお酒にまだ清酒酵母などがいるので、0.45マイクロのフィルターで濾過してそれらを取り除きます。最後に68℃で加熱し、いい状態のお酒をキープします。